簡易シーケンス検定盤(ハードウエア)

市販のシーケンス制御作業の技能検定練習用検定盤(市販検定盤)は、けっこう大型で高価です。
そこで、比較的安価でコンパクトなシーケンス制御作業検定盤(簡易検定盤)を2種類作ってみました。 実際にシーケンサ(PLC)が接続できます。

簡易検定盤の特徴としてはベルトコンベア相当の機能を有していることで、パレット相当部分が移動しマイクロスイッチが実際にON/OFFすることで、PLCの制御状況が市販検定盤に近い動作で把握できます。

            左:市販検定盤   右:簡易検定盤(上:全機能版・下:3級相当簡易機能版)

上の動画は、PLCのプログラムで簡易検定盤の簡易機能版を動かしている様子です。

①.手動の場合、PB1でPL1点灯しパレット左行、PB2でPL2点灯でパレット右行  ②.自動では、パレットが右端にあるときのみPB3で起動、自動動作中PL3点灯  ③.手動に切り替えると非常停止がかかり、PL4点灯。PB4で非常停止解除

    シーケンス検定盤回路構成             コンベア部制御部ブロック図

コンベアモータの制御回路(赤枠部分)はブロック図(右)のような構成です。コンベアの代用として市販のモータ付きフェーダ(下の写真)を利用しています。フェーダのノブ部分がパレットに相当します。

      市販モータ付きフェーダ           配線用端子台接続コネクタ

電磁リレー(RY1とRY2)の制御相当を制御ロジック部の電子回路(RSフリップフロップ)で実現し、モータドライバ回路はTA7291PというモータドライバICを利用しました。PLCのプログラムミスなどでモータに負荷がかからないようコンベアの両端位置をフェーダの抵抗値から検出して、両端でモータ速度を落として止めています。今回PLCとの簡易検定盤との接続は配線用端子台を写真のようなコネクタを介して接続しています。

興味のある方は実験センター5階Y509まで。

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